予約したよ!!スピッツ「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」
スピッツ「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」が2017年7月5日に発売される。
「CYCLE HIT」はスピッツのシングルが全て収録されている。今まで2枚(1991~1997年盤、1997~2005年盤)発表されていて、今回2006~2017年盤が発売される。
今まで発売されていた2枚(リマスタリング盤)
今回の新作
そして今回の発売を記念して、3枚セットのBOX版が期間限定で発売されるのだ。値段は4,212円(税込)だ。
発売期間は2017年内なので急いで買う必要はないけど、あまりのんびりもしてられない期間だね。
CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-(期間限定盤)[3CD] |
実はこのBOX版、なかなか売り方が考えられているなと思う。
BOX版を買うか迷うぐらいの人はかなりのファンだと想定される。しかしかなりのファンだと既に前2作のCDを持っている可能性が高い。そんな人は3枚目の「CYCLE HITだけ買えば良いのだ。わざわざBOXを買う必要はない。
しかしBOXを買ってもらった方が収益は上がる。そこでメーカーは2つの策略を考えた(以下は全部僕の勝手な妄想です)。
1つは旧2作の「CYCLE HIT」のリマスタリング。「リマスタリング」とはCD制作の最終工程で、「音圧を上げる」作業のこと。
要は音量を上げる作業のことで、CDプレイヤー等で聴いたときに「あれ?(他のCDに比べて)なんか音、小さくない?」と思われないようにするのだ。
実際聴き比べてみるとわかると思うけど、スピッツの初期のCDは音量が比較的小さい。メンバー本人達もそれは認めている。
それが進歩した最新のマスタリング技術でやり直すと音量が大きくなるので、より聴きやすくなるのだ。
具体的に説明しよう。前2作は持っているから今回3枚目だけ買って、スマホに転送して通して聴いた場合、1、2枚目は音量が小さく、3枚目のCYCLE HITだけ音量が大きく聴こえてしまうことになる。ランダム再生とかしたら1曲ずつ音量が気になってしまうかもしれない。
しかし音量が小さく聴こえる or 聴こえないには個人差がある。少なくとも曲を聴いていられないほど音量差を感じることはないと思う。もしかしたら聴き比べてもほとんど音量差を感じない人もいるかもしれない。そこらへんは個人差があるからビミョーなところだ。
そしてメーカーの巧妙な点のもう1つは値段設定だ。CD3枚で4,212円は破格だ。
3枚目だけ買うとしたら2,700円。BOXとの値段差は1,512円。上で書いた音量差を感じるかもしれないリスクを1,512円で買うか。。どうする?この金額差はかなりのファンを惑わすんじゃないかな?
僕の場合は(妻が)すでにBOXを予約していた。
妻は元々全部のアルバムを持っているため、ベスト盤には興味がなかった。なので「CYCLE HIT」は買ったことがなかったそうだ。
なので妻みたいな人には今回のBOXは一番お得でイイのかもしれない。
他にも最近の若い世代のファンは前2作を持ってない人も多いと思うから、比較的安くスピッツのヒットメドレーが手に入ると思えば安い買い物かもしれない。
一番悩ましいのは既に前2作の「CYCLE HIT」を持っている人だろうね。良く考えて購入して下さいね。
CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-(期間限定盤)[3CD] |
MCについて物申したい! スピッツ「醒めない」DVDレビュー
スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。今回はちょっと物申したいのだ。
僕と妻はテレビの前にビールとおつまみを用意して、発売日の1日前に届いたDVDの観賞会をしていた。普段はお互い忙しくしているから、たまにゆっくりテレビを観賞するのはとても楽しい。ビールがうまい♪
DVDが始まって5曲目「コメット」が終わってそろそろかな、と僕と妻はテレビの前で待っていた。待ち望んでいたのだ。
草野さんがおもむろにマイクの前に立ち「みなさんこんばんわ~、スピッツで~す。」といつもの口調で話しだした。
しかし次の瞬間、崎山さんのカウントが始まり何事もなかったかのように次の曲「チェリー」が始まってしまった。僕らからしたら「あれ?おかしいぞ?」と感じるのだ。
というのも今回のDVDにはMCがほとんどないのだ。ライブを見に行ってないから正しいかどうかわからないけど、おそらくこのタイミングでMCが入っているはず。
なぜなら下の写真↓↓↓を見てもらいたい。次の曲に入るためカウントを取っている崎山さんの顔が若干半笑いなのだ。これは何かMCで楽しいことを話していたに違いない!!!
カウントを取っているが若干半笑いの崎山さん
僕達はあまりライブに行けないから、DVDのMCを毎回楽しみにしているのだ。
ライブならではのMCが聴きたい。草野さんや他のメンバーがおしゃべりするあのアットホームな雰囲気。それを感じることで僕達もライブに行ったような気分になりたいのだ。
それは別に話が面白くなくていいのだ。こんな素敵な音楽を奏でているのがどんな人達なのか。その人となりを知りたい。雰囲気さえ感じられればそれでいい。
以前発表されたDVDには結構おしゃべりを収録してくれてたと思うんだけどなんでなくなっちゃったんだろ?
次回の30周年ライブも、おそらくDVDを出してくれると思うので、その時はどうかスピッツさんの楽しいトークをふんだんにちりばめていただきたい。1ファンからのお願いです。みんなもそう思わない?
スピッツ「醒めない」DVDレビュー 5曲目:コメット
スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。5曲目は「コメット」。
この曲は最新アルバム「醒めない」に収録されていて、ドラマ「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(フジテレビ系)の主題歌になっている。Hey! Say! JUMPの中島裕翔君が主演している。
イントロのピアノが印象的で、少し悲しげでピュアな感じのメロディーがGOOD。ライブではおなじみのクージーさんこと「クジヒロコ」さんが弾いてる。
この人は8thアルバム「フェイクファー」のツアーから参加しているサポートミュージシャン。
「フェイクファー」ツアーが1998年だから20年も一緒にライブしてることになる。スピッツには欠かせない人の1人だね。
ライブではメンバー紹介されてMCしたりしてるもんね。サポートメンバーがMCするなんて他に観たことないからそれだけ特別な存在なんだろうね。
…とまぁ、この曲で書けることといえばこれくらいなもんで。。
というのもライブではアルバムを忠実に再現されていて、特にライブだからここが違うぞってところが見当たらないんだよね。
逆に言うとアルバムの曲を忠実に再現できるくらい演奏技術が素晴らしいということなんだけど。
気になったことといえば草野さんの声が若干かすれてて苦しそうだということ。それは今回のライブ全体に言える。
やはり新作レコーディングからツアーまで休みなしで活動している(だろう)から「疲れてるのかな?」感が否めない。本当は十分に休んでほしいところだ。
ちなみにこの曲はメロディーもいいしサビのとこなんか歌ってて気持ちいいから僕的には好きな曲なんだけど、スピッツファン歴20年の妻からすると少し物足りないようだ。
「確かにいい曲だとは思うけど、ドラマの主題歌(若い子向け)用に書いた感があるわ。草野さんも置きにいったわね。」
…このまんま彼女が言ったかどうかは覚えてないけど、そんな感じのことを言っていた。ファン歴が長いとそんなとこまで見透かしてしまうのか。ホントかどうかは定かじゃないけど。
その代わり彼女が絶賛、驚いていた曲は「ヒビスクス」。
「前半まであの曲調でサビからのあの展開は予想つかなかったわ。草野さんすご~い♡」みたいなことを言っていた。僕は比較的ライトなファンだからあまり感じなかったけど、往年のファンの期待をある意味裏切り続けるのは確かにスゴイことだと思う。
あと写真にも映っているけど、バックのモニターがすごくキレイ。映像を見るだけでもしばらく目が釘付けになるので必見だ。
スピッツ「醒めない」DVDレビュー 4曲目:運命の人
スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。4曲目は「運命の人」。
この曲は8thアルバム「フェイクファー」(1998年発表)に収録されていて、17枚目のシングル曲でもある。もう20年も前の曲なのか。。。早いもんだな~。
ライブでは原曲とアレンジが変わっていて、スピッツでは珍しい打ち込みドラムが導入されている。このアレンジはDVD「小さな生き物」ツアーのアレンジと基本的には同じに聴こえる。
打ち込みの機械的なリズムとアコギ(アコースティックギター)のカッティングがイイ感じ。アコギのメーカーはマーチンだね。やっぱり良いギター使ってる。
大きなホールでアコギを鳴らすのは実は結構タイヘンで、音量を上げようとするとハウリングしてちゃんと音を拾ってくれなかったりする。きめ細かいセッティングが必要になるんだけど、それを今回ちゃんとクリアしている。DVDに収録されるくらいだから当たり前なんだけど。。
そしてさらに低音から高音までバランス良く、音の粒立ち良く出力されている。平たく言うとキレイな音で聴こえる。これは実はすごいことなのだ。音響スタッフさんの技術力の高さを感じる。それとも最近の音響機材の技術自体が上がっただけかな?
徐々に徐々に絡んでくるテツヤさんのギターフレーズ。だんだんテンションが上がってくる。そして1番のサビのところで生ドラムとベースが入ってきて一気に盛り上がる!気持ち良くてサビのメロディーを一緒に歌いたくなる。
「小さな生き物」ツアーとの違いは草野さん、テツヤさん、田村さんそれぞれの楽器が違うくらい。
細かいことだけど、テツヤさんのギターがいつものゴールドトップのレスポールからフェンダーのジャズマスターに変わっている。
↑ ゴールドトップのレスポール。テツヤさんのメインギターとして有名だよね。
ギターのトップ(表面)の板の色が金色という意味で「ゴールドトップ」。そして「レスポール」というのはギブソン社がレス・ポールさんというギタリスト用のモデルとして作ったギターの名前。
↑そして今回使用のフェンダー、ジャズマスター。フェンダー社が作ったジャズマスターという名前のギター。
このギターの変更は僕的には大正解。聴き比べるとわかるんだけど、レスポールの時と比べて若干甘い音になってる。それが他の演奏にすごく馴染んで聴こえる。レスポールだとこの曲だとギターの主張が強すぎる気がする。
そして2番からコード主体のフレーズになるんだけどレスポールだと若干コードが潰れて聴こえる。平たく言うとキタナイ音に聴こえる。それがジャズマスターだと甘くキレイにコードが鳴ってすごく気持ちいい。大正解!
かなりマニアックな内容なので人によったら何を書いてるのかわからないかもしれないけど(苦笑)、聴き比べてみるのもいいかも。