スピッツ「醒めない」DVDレビュー 15曲目:楓
スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。15曲目は「楓」。
この曲は8thアルバム「フェイクファー」に収録されていて、19枚目のシングルでもある。この曲は「スピカ」と共に両A面シングルとして発表された。
「スピカ」もイイ曲だね。一緒にサビを歌いたくなる。
どんな曲かド忘れした人のために動画を貼っときます。実は僕も忘れてました。
あ~、そうそう。この曲だね。
…おっと「楓」の話に戻そう。
シングルは1998年に発表されていて、ライブでもよく演奏されているから他のライブDVDにも多数収録されている。
僕が調べたところだと「フェスティバリーナ 日本武道館」と「さざなみOTRカスタム」。
実はこの曲は時を重ねるにつれアレンジが変化しているのだ。
「楓」スタジオアレンジとライブアレンジの違い
2009年の「さざなみOTRカスタム」では スタジオ盤(CD)に近いアレンジで演奏されているが、2014年の「フェスティバリーナ 日本武道館」、そして今回の収録ではアレンジがちょっと違っているのだ。
スタジオ盤との違いは以下の通り。
- 最後のサビの前半部分が草野さんの歌とアコギのみのアレンジに変更されている
- エンディングがスタジオ盤だとフェードアウトだが、ライブ盤はピアノソロ
久しくスタジオ盤を聴いていなかったから、てっきり草野さんの弾き語り部分があるものだと思っていた。CDに録音した時、そして2009年まではなかったんだね。
エンディングの部分は2009年バージョンでもあったけど、これはライブだとフェードアウトすることは不可能だから急きょというか必要に迫られてアレンジを変更したんだろうね。
感想を言うと、「ライブバージョンでこの曲のアレンジは完成された」と言っていいと思う。
どちらかというと、僕はライブバージョンの方が好きだ。
弾き語り部分があった方が曲がドラマチックになるし、最後のピアノソロで終わるのもうまくまとまってて、すごくしっくりきてる。
何度もライブで演奏していくうちにスタジオ録音の時には思いつかなかったアイデアが生まれ、それを少しずつカタチにしていったのだろう。
「完成した」と言うのは間違いか。まだ未完成なのかも。たぶんこれからもライブを重ねるごとに進化していくんだろうな。
それを考えるとライブバンドっていいな~、って思う。