結成30周年記念!スピッツ「醒めない」ライブDVDレビュー

スピッツ結成30周年を記念して2017/05/03に発売されたライブDVD「醒めない」を観て、聴いてファン目線で勝手に分析してみました。それ以外にもスピッツ耳より情報などを書いていければと思っています。

新解釈!!スピッツ歌詞「バニーガール」

スピッツの歌詞って意味がよくわからないのが多いよね。それが魅力でもあったりするんだけど。

 

「バニーガール」も歌詞の意味を理解するのがむずかしい部類に入っている。

わからないから、いろんな人がネット上で解釈をアップしてたりして。

 

そしてそれを読むのがまた楽しかったりする。

 

しかしいろんな人の解釈を読んでるとバニーガールに関しては「僕が考えてるのと全然ちがう!!」と感じたので、僕なりの解釈を発表しようと思う。

 

もちろん他の人の解釈を批判するわけではありません。そもそも何が正しいかなんて草野さんしかわからないしね。

あくまで僕の勝手な解釈なんでおヒマなら読んでって下さい。

 

新解釈!!「バニーガール」歌詞

ほとんどの人がこの詞のテーマが「(バニーガールとの)恋」だと断定しているが、僕の解釈は違う。僕は「商業音楽(売れ線の音楽)業界で生き抜く決意表明」がテーマだと思う。

 

「またわけのわからないことを…」と思われるかもしれないが、もう少しおつきあいを(苦笑)。

実際の歌詞を見ながら解説していこう。

 

(原文)

寒そうなバニーガール 風が吹いた
意地悪されて 震えていた

バニーガールのモデルは「欽ちゃんの仮装大賞」のアシスタントのバニーガールを指しているとネットでもっぱらのウワサだ。

僕の解釈では特にモデルは何でもいいので、今回はこの説を採用することにする。

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(解釈)

欽ちゃんの仮装大賞に出てくるバニーガールはどこか他の人たちと比べて寒そうだ。

なぜなら他の人がみんな服をちゃんと着ているからだ。風が吹いたら寒いだろうな。

罰ゲームで1人だけバニーガールの格好をさせられてるようにも見えなくもない。

 

(原文)

恋は(恋は)
恋は 何故かわがままに
光のシャワーを 闇に向けた

(解釈)

「恋」といっても俺が恋焦がれているのは「音楽」。音楽の女神はなぜか俺という闇に脚光を浴びせた。要はスピッツの音楽が売れたのだ。

 

(原文)

俺もまたここで続けられそうさ
そんな気がした曇りの日

(解釈)

音楽が売れたおかげでこれからしばらくは商業音楽の業界で生きていけそうだ。俺も頑張るよ。

欽ちゃんの仮装大賞で1人バニーガールの格好をさせられながらも頑張っている姿を観ながら思った曇りの日。

 

(原文)

Only youの合図で 回り始める
君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて

(解釈)

「Only you」っていう歌詞は、ポップスではラブソングの定番だよね。そんな歌詞を僕も不本意だけど使うことで、商業音楽の世界に浸っていく。

売れなくなったらいつ消えてもおかしくない世界にスピッツファンのみんなと飛び込んで行く。こんな不安な僕を何でもいいから受け入れてほしい。

 

(原文)

夢見たあとで 夢に溶けた
灯りを消して 一人泣いた

(解釈)

音楽で飯食っていくと夢見ながらここまで来た。

だけど売れたことによってイヤなことも出てきた。

例えば私生活で息苦しくなったり。疲れてる時でも明るく歌わなければならなかったり。夢が夢ではなくなってしまった。

そんなことを考えながら、灯りを消して一人泣いた夜もあったよ。

 

(原文)

いいなぁ(いいなぁ)
いいなぁ と人をうらやんで
青いカプセルを 噛み砕いた

(解釈)

他の売れてるミュージシャンはみんなウマくやってそうだよな。いいよな、俺もあんな風に世間とウマくやっていけたらいいのに。

青酸カリのカプセルでも飲んで自殺でもしてしまおうか。

 

(原文)

名も知らぬ君に 気に入られようと
底の無い谷を飛び越え

(解釈)

世間のスピッツを知らない人達に気に入ってもらおうとイヤなことや経験したことのないことも頑張ってやったよ。

 

(原文)

Only you 世界中が口を歪める
君に消される 砂嵐にさらわれて

 

(解釈)

売れ線の音楽を歌うスピッツを聴いて、世界中のみんなが評価を下げる。結果売れなくなってスピッツが業界から消える。砂嵐にさらわれるよう。そんなのはイヤだ~。

 

まとめ

まとめてみると以下のようになる。

 

  • タイトルの「バニーガール」はタイトルでありながら本文とはほとんど関係がないこと
  • 本文のテーマは「恋」ではなく「音楽業界での生き残り」であること
  • 憧れていたミュージシャンという職業の夢と現実とのギャップに悩みながらもこの業界で生きていく決意を表明しているということ
  • この曲が発表されたのはシングル「チェリー」のカップリング曲として。曲が作られたのがその少し前と推測されるので、ちょうどスピッツの曲が世間に広まり出した時期。自身が有名になっていく過程で悩みを抱えてもおかしくないと推測されること

 

…かなり偏った解釈だがいかがだろうか。

僕の解釈だとせっかくの明るい曲調が台無しになるね(苦笑)。

でも僕にはこう読み取れたのでした。

この解釈だとほとんどの歌詞のつじつまが合う(と思う)。

あなたの解釈はどう?