スピッツ「醒めない」DVDレビュー 11曲目:バニーガール
スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。11曲目は「バニーガール」。
飛び跳ねながら演奏する田村さん。ジャンプしながら演奏する技術もスゴイと思うが、ベースにつながっているケーブルが抜けると音が出なくなるので、後ろにいるローディさんが必死にケーブルを確保しようとしている。裏方もタイヘンだ
前曲の「子グマ!子グマ!」の難解なリズムとはうって変わって8ビートのロック曲。
小難しかったリズムから解き放たれてメンバー達も心なしか生き生き演奏しているように見える。この落差は聴いてて気持ちいいね。
この曲は7thアルバム「インディゴ地平線」に収録されていて、シングル「チェリー」のカップリング曲でもある。
ライブでは定番曲として演奏されていて、今までのDVDにも多数収録されている。
この曲の1つの観どころはサビの手前のキメでソロコーナーがあるところだ。
何のことかというと、サビの直前で1小節、演奏が止まり、その間1人がソロフレーズを弾くというもの。
ライブの映像をよく観てほしいのだが、ソロコーナーのタイミングで一瞬、1人スポットライトが照らされているのがおわかりいただけるだろうか。
バンドをしている人達からすれば、こういう箇所は腕の見せ所で、プレイヤーのセンスが問われるところ。だから結構気合いが入ってたりするのだ。
ソロ担当は1番づつ毎回変わって、それぞれ持ち回りになってる感じ。
「前回は俺と崎ちゃんがやったから、今回はテツヤと俺ね。」(田村)みたいな感じで決めてるのかな?
今回は1番が田村さんで2番が崎山さんだった。2人ともちょっとブナンなフレーズだったので僕的にはちょっと物足りなかったかな。
テツヤさんみたいにエフェクターを駆使した超変な音で勝負するのも、やり過ぎな感じがするが、なんかこう、もっと攻めるソロを聴かせてほしいな~。
…無茶ぶりですね(笑)すいません。毎回楽しみにしています。
~ 追記 ~
確認のためにDVDをいろいろ観なおしたけど、どうやら2番のキメは崎山さんで決まってて、叩く内容も決まってるみたいだね。持ち回りになっているのは1番のキメのとこだけみたい。生で観たいな~。
あとちなみにアウトロ(演奏の最後、イントロの反対)をよく聴いてほしい。実は草野さんがギターソロをしているのだ。
スピッツのリードギター(主に主旋律:メロディーを弾くギターのこと)はテツヤさん、サイドギター(主に伴奏を弾くギターのこと)は草野さんが担当している。
普通だとサイドギターの方が音量が小さいので、草野さんがギターソロをしても他の演奏に掻き消されがちで聴こえにくい。
せっかくの草野さんのソロだからそこだけ音量上げてくれてもいいのにな、と毎回思う。
なので興味のある人はよく耳を澄まして聴いてみてください。