スピッツ「醒めない」DVDレビュー 4曲目:運命の人
スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。4曲目は「運命の人」。
この曲は8thアルバム「フェイクファー」(1998年発表)に収録されていて、17枚目のシングル曲でもある。もう20年も前の曲なのか。。。早いもんだな~。
ライブでは原曲とアレンジが変わっていて、スピッツでは珍しい打ち込みドラムが導入されている。このアレンジはDVD「小さな生き物」ツアーのアレンジと基本的には同じに聴こえる。
打ち込みの機械的なリズムとアコギ(アコースティックギター)のカッティングがイイ感じ。アコギのメーカーはマーチンだね。やっぱり良いギター使ってる。
大きなホールでアコギを鳴らすのは実は結構タイヘンで、音量を上げようとするとハウリングしてちゃんと音を拾ってくれなかったりする。きめ細かいセッティングが必要になるんだけど、それを今回ちゃんとクリアしている。DVDに収録されるくらいだから当たり前なんだけど。。
そしてさらに低音から高音までバランス良く、音の粒立ち良く出力されている。平たく言うとキレイな音で聴こえる。これは実はすごいことなのだ。音響スタッフさんの技術力の高さを感じる。それとも最近の音響機材の技術自体が上がっただけかな?
徐々に徐々に絡んでくるテツヤさんのギターフレーズ。だんだんテンションが上がってくる。そして1番のサビのところで生ドラムとベースが入ってきて一気に盛り上がる!気持ち良くてサビのメロディーを一緒に歌いたくなる。
「小さな生き物」ツアーとの違いは草野さん、テツヤさん、田村さんそれぞれの楽器が違うくらい。
細かいことだけど、テツヤさんのギターがいつものゴールドトップのレスポールからフェンダーのジャズマスターに変わっている。
↑ ゴールドトップのレスポール。テツヤさんのメインギターとして有名だよね。
ギターのトップ(表面)の板の色が金色という意味で「ゴールドトップ」。そして「レスポール」というのはギブソン社がレス・ポールさんというギタリスト用のモデルとして作ったギターの名前。
↑そして今回使用のフェンダー、ジャズマスター。フェンダー社が作ったジャズマスターという名前のギター。
このギターの変更は僕的には大正解。聴き比べるとわかるんだけど、レスポールの時と比べて若干甘い音になってる。それが他の演奏にすごく馴染んで聴こえる。レスポールだとこの曲だとギターの主張が強すぎる気がする。
そして2番からコード主体のフレーズになるんだけどレスポールだと若干コードが潰れて聴こえる。平たく言うとキタナイ音に聴こえる。それがジャズマスターだと甘くキレイにコードが鳴ってすごく気持ちいい。大正解!
かなりマニアックな内容なので人によったら何を書いてるのかわからないかもしれないけど(苦笑)、聴き比べてみるのもいいかも。