結成30周年記念!スピッツ「醒めない」ライブDVDレビュー

スピッツ結成30周年を記念して2017/05/03に発売されたライブDVD「醒めない」を観て、聴いてファン目線で勝手に分析してみました。それ以外にもスピッツ耳より情報などを書いていければと思っています。

スピッツ「醒めない」DVDレビュー 16曲目:醒めない

スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。16曲目はタイトル曲「醒めない」。

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いよいよタイトル曲の登場だ。それまでの数曲がしんみり聴き入る曲が続いたから、ここらで一気に盛り上がっていこうか!と雰囲気をガラッと変える曲。

この後の曲順を考えると後半の盛り上がりのキッカケとなる位置づけになっている。

 

新曲だからということもあってイントロを聴いた時点でテンションが高くなるね。

たぶん会場にいて、イントロが始まったら「お~っ!」と声をあげてたと思う。 

 

そんな「醒めない」の曲を初めて聴いたとき、意外とポップな曲の雰囲気にビックリした記憶がある。

というのも、その前に発表されていた曲が「雪風」「みなと」と、しんみりした、というか重たいテーマの曲が続いたので(両曲とも、もちろん好きな曲です)、てっきり同じ流れの曲なのかなと思っていた。

 

それがノリの良いリズム。ポジティブな歌詞。

「みんなありがとう。俺たちはこれからも歌い続けるよ。」っていう気持ちがまっすぐ伝わってくる。

 

ちなみにこの曲で使用しているリズムのことを「モータウン・ビート」と呼ぶ。

 

例えばこの曲↓↓↓

 

小気味良いリズムで思わず手をたたいてリズムを取りたくなるね。

アメリカのレコードレーベル「モータウン」から発表される曲にこのビートが多く使用されていたため、そう呼ばれるようになったのだそう。

 

 

さてさて、スタジオ盤との違いはというと、やはり新曲なのであまりアレンジ面での違いはなかった。

 

細かいところをいうとすれば、ブラスアレンジ(トランペットやトロンボーンなど管楽器のこと)がキーボードの音色に変更されていて、

「やっぱり生ブラスの方が存在感があっていいよな~。でもこの曲のためだけにトランペットやトロンボーン奏者を呼ぶのも人件費的に非効率だよね~。」といった印象くらいだ。

 

 

…と思っていたのだが、改めて聴いてみるとベースが全然スタジオ盤と違うのだ。

これでもか、というくらい「おかず」を入れまくっている。

 

 

…「おかず」って何?ステージの上で夕飯の準備でもしてるの?と思うかもしれない(思わないか…)。

 

 

「おかず」というのはベースでいうと通常弾くルート音とは違いテクニックを駆使したカッコいいフレーズを弾くことだ。

ドラムでいうと「フィルイン」に当たるのだが、バンド用語で「おかずを入れる」と言ったりする。

決してステージの上で夕飯の準備をするわけではないのだ(思わないか…)。

 

田村さんが弾くベースが自由に動きまくっている。ドラムでいうと1曲の間ずっとドラムソロを叩いているような感じだ。

 

もちろんプロだから曲の骨格はくずさないようにしているけど、僕の印象だとギリギリだ。

特に間奏のところなんてベースソロを弾いてるかのようだ。

よく観ると間奏後に田村さんが「よっしゃ!やったったで~!」と言わんばかりに大きく手を挙げている。

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かなり楽しんで弾いているように見受けられる。いいなー。

 

 

ただ残念なのはベースは低音だからあまり聴こえないところだ。

僕はバンドでベースを弾いたことがあって、ベースの音がどんなものかわかるから聴こえるけど、そうでない場合はあまり聴こえないんだよね。

 

この曲もDVDをイヤホンで注意して聴いてるから違いがわかるけど、ライブ会場だったら気づくかどうか。。。

 

 

いや、分かる人には分かる!

僕もイヤホンで聴いてやっとわかるくらいだけど、田村さんのすばらしさ、分かってますよ~!これからも応援してます。

 

スピッツ「醒めない」DVDレビュー 15曲目:楓

スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。15曲目は「楓」。

 

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この曲は8thアルバム「フェイクファー」に収録されていて、19枚目のシングルでもある。この曲は「スピカ」と共に両A面シングルとして発表された。

 

「スピカ」もイイ曲だね。一緒にサビを歌いたくなる。

どんな曲かド忘れした人のために動画を貼っときます。実は僕も忘れてました。

あ~、そうそう。この曲だね。

 

 

…おっと「楓」の話に戻そう。

 

シングルは1998年に発表されていて、ライブでもよく演奏されているから他のライブDVDにも多数収録されている。

僕が調べたところだと「フェスティバリーナ 日本武道館」と「さざなみOTRカスタム」。

 

実はこの曲は時を重ねるにつれアレンジが変化しているのだ。

 

「楓」スタジオアレンジとライブアレンジの違い

2009年の「さざなみOTRカスタム」では スタジオ盤(CD)に近いアレンジで演奏されているが、2014年の「フェスティバリーナ 日本武道館」、そして今回の収録ではアレンジがちょっと違っているのだ。 

 

スタジオ盤との違いは以下の通り。

  1. 最後のサビの前半部分が草野さんの歌とアコギのみのアレンジに変更されている
  2. エンディングがスタジオ盤だとフェードアウトだが、ライブ盤はピアノソロ

久しくスタジオ盤を聴いていなかったから、てっきり草野さんの弾き語り部分があるものだと思っていた。CDに録音した時、そして2009年まではなかったんだね。

 

エンディングの部分は2009年バージョンでもあったけど、これはライブだとフェードアウトすることは不可能だから急きょというか必要に迫られてアレンジを変更したんだろうね。

 

感想を言うと、「ライブバージョンでこの曲のアレンジは完成された」と言っていいと思う。

どちらかというと、僕はライブバージョンの方が好きだ。

弾き語り部分があった方が曲がドラマチックになるし、最後のピアノソロで終わるのもうまくまとまってて、すごくしっくりきてる。

 

何度もライブで演奏していくうちにスタジオ録音の時には思いつかなかったアイデアが生まれ、それを少しずつカタチにしていったのだろう。

 

「完成した」と言うのは間違いか。まだ未完成なのかも。たぶんこれからもライブを重ねるごとに進化していくんだろうな。

それを考えるとライブバンドっていいな~、って思う。

 

スピッツ「醒めない」DVDレビュー 14曲目:夢じゃない

スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。14曲目は「夢じゃない」。

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 この曲は4thアルバム「Crispy!」に収録されていて、16枚目のシングルでもある。

この曲はアルバムが発売された4年後に「ふたり」というドラマの主題歌になったため、急きょシングルカットされたらしい。

だから同アルバムに収録されている「裸のままで」や「君が思い出になる前に」は6、7thシングルだけど、「夢じゃない」は16thシングルになっている。

 

この曲も名曲だよね。今更何を書けばいいのか正直悩ましいところだけど、とりあえず書いてみようと思う。

 

1993年に発表されていて、もちろん名曲だから他のライブDVDにも収録されているだろうと探してみたら、意外にも今回初収録なんだね。なにげに貴重!

だけど他のライブとの違いを書こうと思った僕の狙いが外れてしまった。。

 

ならばスタジオ盤との違いを書こうと思ってCDと聴き比べてみた。

だけどCDとほとんど違わないライブでの再現率。すごいとしか言いようがなく、僕からすると書くことがほとんどない。。

CDとライブDVDの違うところといえばキーボードアレンジが若干ピアノ主体に変わっているくらいで、それも特に目立つ感じではないから、すごく集中して聴かないと分からない程度だ。

 

あと僕がこの曲で気に入っているところといえば、最後のサビ前の静かなところで弾くベースソロ 。

あのベースの音域の中で高い音で奏でているフレーズが曲にマッチしてていいな~と思う。

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その手前のキーボードの フレーズも好き。

 

まぁでもそのくらいか。

 

あとはこの曲のPVが結構、力作だなというところかな。

僕は初めて観たんだけど、なんかストーリー性があって、物語に引き込まれる。

まだ観てない人は一見の価値ありだよ。

 

 

スピッツ「醒めない」DVDレビュー 13曲目:モニャモニャ

スピッツ結成30周年を記念してライブDVD「醒めない」を勝手にレビューする企画。13曲目は「モニャモニャ」。

 

この曲も15thアルバム「醒めない」に収録されている。

「モニャモニャ」とはアルバムジャケットに写っている生き物のこと。メンバーが考えた想像上の生き物。

一見すると竜みたい。 

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我が家のモニャモニャ 

 

↑↑↑の画像は我が家にあるモニャモニャのぬいぐるみだが、これを手に入れるのはものすごく大変だったらしい。

インターネットで何度か数量限定で購入する機会があったんだけど、発売が開始されてすぐにカートに入れて、支払するためにカード情報を入力。

しかしそのカード情報を入力している間に売り切れてしまい買えなかったらしい。

 

たしかこれ6000円(税抜)もするのにどうゆうこと?最近スピッツファンの凄さをひしひしと感じます。

 

結局期間限定で受注販売する機会があったので、それでゆっくりと購入することができたけど、それがなかったら買えなかったんじゃないかな。

 

しかし今回のライブをよく観てみると、 映像に映っているモニャモニャはプロトタイプ(試作品)ということがわかる。

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ライブでのモニャモニャ 

 

↑↑↑がライブでのモニャモニャ。画像がちゃんとしてなくてゴメンだけど、ぬいぐるみのモニャモニャと比較してほしい。若干違うのだ。

具体的に言うと、ライブのモニャモニャには

  • 「角」がない
  • 背中に付いてるトゲトゲみたいなのがない
  • よく見ると「目」も細めでなくパッチリしている

こういったキャラクターも何度も試行錯誤して作り上げてるんだなと思った。

 

まぁそれはそれとして楽曲としての「モニャモニャ」だが、静かな曲で曲の雰囲気にマッチするようにいろいろ特殊な楽器が使用されている。

 

1つは崎山さんのドラムのブラシ。ここでは通常のドラムスティックではなく「ブラシ」という楽器が使われている。

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ブラシ

 

ブラシはジャズでよく使われている。アコースティック(生楽器)な楽曲にも合うので比較的静かな曲で使われることが多い。

ドラムスティックとは違ってすごくやさしい音がするのだ。ドラマーとして表現の幅が広がる。

 

もう1つはテツヤさんの12弦ギター。

 

ギターの弦が何本あるかなんて、考えたことない人もいるだろうね。

通常ギターは6本、ベースは4本の弦が張られているのが一般的だ。

 

今回テツヤさんが使っているのは通常のギターの倍の本数の弦が張られている12弦ギター。

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通常の6弦ギターのそれぞれの弦のすぐ側に1オクターブ上の高い音の弦が張られている。

印象でいうとキラキラした感じの音が聴こえて、これも曲にマッチするのだ。

 

曲の雰囲気に合わせてバンドメンバーそれぞれが試行錯誤しているのが感じられて素晴らしい。

こういったところも注目して観てみると、また違ったスピッツが見えてきて面白いね。